五ノ橋豊国通り商店会では「お年寄りに優しい街づくり」をコンセプトに花壇脇に木製ベンチを設置したり、亀戸の歩道橋にエレベーターを設置する運動などをしてまいりました。 ここでは、そのお年寄りの長年の経験からはぐくまれた知恵をご紹介していきます。 参考資料 小野麗子著 「おばあちゃんの台所の知恵」・且R口青旭堂「明るい暮らしの知恵袋」 |
料理と台所に関する知恵 |
●包丁 包丁は鋼の洋包丁と小型のペティナイフがあれば、ほとんどの料理が出来ます。使わない包丁はコーヒーかすの中に入れて保存しましょう。コーヒーかすを新聞紙に広げて、日光で乾かしすっかり乾いたら箱の中に入れて包丁の刃を覆うようにして埋め込みます。こうしておけば包丁が錆びにくくなります。 |
●まな板 料理の前には必ず水洗いしましょう。余分な水分はふきんで拭き取ります。違う種類のものを切るたびに、その都度ふきんで拭くようにしましょう。魚をおろした後は、まな板をお湯で洗ってはいけません。臭みが染みついてしまいます。生ものを切った後は塩をこすりつけて水洗いしましょう。 まな板の縁にナイフで1センチ間隔に目盛りを付けておくと、長さを揃えて切るときに便利です。 |
●菜箸 ふつう、長い方は揚げ物や焼き物、短い方は煮物、和え物に使います。お箸の頭にマジックで色分けしておくと取りやすいです。先が黒ずんできたら、包丁を研ぐついでに菜箸を砥石で研ぐときれいに削れます。 |
●オーブントースター タイマーとして使いましょう。電源を切ったまま、タイマーを回せばチンという音で知らせてくれます。ゆで卵・スパゲッティ・カップ麺など使い道は色々。 |
●ガラスコップ コップのくもりは、レモンの絞りかすに塩を付けてこするだけで、輝くようにきれいになります。このほか歯ブラシに酢をつけて磨けばカットの隅まできれいになります。 |
●湯呑みの茶渋 ミカンの皮に塩をまぶしてこすります。落ちにくい茶渋もきれいにとれて、真っ白になります。 |
●新しい瀬戸物 せとものを水から入れて一度煮立てそのまま冷めるまでお湯に浸けておきます。こうすれば割れにくく、傷も付きにくくなります。 |
●重なり合って取れないコップ まず、上のコップに冷水を入れ、次に下のコップをお湯に浸けます。不思議と簡単にはずれます。 |
●床に落とした卵 卵の上に塩を多めに振りかけて5〜10分置いておきます。こうしておくと塩が卵を固めてサラサラになります。後はサッと掃くだけできれいになります。 |
●こぼした油 油の上に小麦粉を振りかけて、油を吸収させれば床に広がらずにきれいに掃除出来ます。この方法はジュースや醤油にも使えます。 |
●牛乳が焦げ付いたら こんな時は玉ねぎ1個を四つ切りにして煮ましょう。後は普通にたわしで洗えばきれいに取れます。 |
●壁に飛んだ油のシミは 放っておくと汚れがしみこんでしまいます。汚れが付いたらすぐに、ベビーパウダーをたっぷりはたいておきます。しばらくしてきれいな布で乾拭きすれば、油汚れはきれいにとれます。 |
●ワンポイントメモ *魚は盛りつけるとき表にくる面から焼きます。 *野菜のアクで汚れた手は酢で洗うときれいになります。 *堅くなったハムは牛乳につけると戻ります。 *堅くなったチーズはブランデーをふりかけてラップに包んでおくと軟らかくなります。 *玉ねぎは切る前に10〜15分ほど冷蔵庫に入れておけば、切るときに目を刺激しません。 *野菜をゆでるとき、土の中でできたものは水から、菜っ葉類は沸騰してから入れます。 *小魚の甘露煮を作るときは、まず番茶で煮ると骨まで軟らかくなります。 *炊きあがったご飯に芯があるときは、酒をふりかけてむらすとふっくらします。 *おにぎりをにぎるときは、手に酢と塩を付けてからにぎると腐りにくくなります。 *パンやカステラは包丁を暖めて切るとスムースに切れます。 *すき焼きの肉は糸コンニャクと離して煮ると、柔らかさが保てます。 *番茶・ほうじ茶は鍋でから煎りしてから入れると香りが高くなります。 *新しい杉箸を1本、徳利に差して澗をすると樽酒の風味が出ます。 *土鍋にひびが入ったときは、お粥をトロトロ炊くとふさがります。 |
衣服に関する知恵 |
●干す *ハンカチは風呂場などのタイルやガラスに貼り付けて干すとアイロンと手間が入りません。 *糊付けしたシャツは、逆さに干すと襟や袖口にまで糊が行き渡り、形も整います。 *Gパンなどのズボンは裏返しに干すと、ポケットが生乾きという事がありません。 ●縫い物 *厚地の硬い布にミシンを掛けるときは、縫い線にそって石鹸かロウをぬっておくと、針が通りやすく折れたり、縫い目が乱れることがありません。 *ジャージや伸縮性のある生地にミシンを掛けるときは、裏面から縫い線にそってセロテープを貼り縫い終わってからはがすと簡単にできます。 ●布団 *週に一度は日光に干して湿気を発散させて下さい。そのままにしていると、綿が硬くなるばかりではなく、雑菌が付きやすく衛生上も良くありません。 *朝・夕・雨の日の翌日に布団を干しても効果がありません。良く乾燥した晴天の日の午前10時から午後2時頃が最適です。 *マットレスも月に一度は干します。ウレタン製は日に当てても大丈夫。ラバー製のものは風通しの良い場所に陰干しします。 ●靴 *サンダルは手に軍手をはめて磨くと細かい部分や縫い目などの汚れも落とせます。 *雨でずぶぬれになった靴は、新聞紙を丸めてツマ先に詰め込み、割り箸を渡して紙をシッカリささえます。こうすると紙が水分を吸収し、型もくずれません。 |
住居に関する知恵 |
*風呂場の鏡は台所洗剤でふくと曇りません。 *和室に合成繊維のカーペットを敷くと畳が呼吸できなくなって傷みます。間に新聞紙をはさむと湿気を吸って傷みにくくなります。 *歯磨きは上質の研磨剤です。スプーンやノブ、ホーロー製品を磨くとピカピカになります。 *天気の良い日は窓を開け、タンスや引き出しを開けておくと、軽い虫干しになります。 *植木を移し替えるときは、お酒を霧吹きで吹いておくと、酒の粘り気が木の乾燥を防ぎます。 *切り花は水と清涼飲料水を同量づつ合わせ、塩素漂白剤をたらした駅に入れると長持ちします。 |